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2007年2月12日 (月)

リンナイの謝罪について

 またまたガス湯沸かし器のリンナイが謝罪しているらしいが、中国に長い私としては、どうしてPL責任果たしているのに、更に謝らなければならないのかが、全く分からない。

 中国においては、欠陥商品も多いし、マットウな製品だったとしても使う人のレベルが様々なので、中古品なんて今までどんな使い方をしているかわからないから、危ない商品も多いのだ。だから台所で髪の毛を洗っていて、ガス中毒で死んじゃった人の話、シャワー中に死んじゃった人の話も聞いているし、そういうのは、事件が起こるたびに報道されるのでなく、関係する時期に啓蒙的にまとめてニュース番組で報道される。

 要するに製品品質に信用ができないから、中国人は自らを守るために「つかわないときはガスの元栓締める」「つかうときは換気扇を回す」という鉄則を守るのである。日本のメーカーだったら謝ってくれるだろうが、中国の中小メーカーだったら、すぐに潰れてドロンされちゃうだろうし、やっぱり鉄則を守らなかった方が悪いわけだし、死んだり障害を負ったりしたら元も子もないのだ。最終的には自分次第なんじゃないかと思う。

 私は「リンナイも、パロマも、そんなに簡単に謝っていいのかいな?」と思っている。便乗する人があらわれるからである。例えば中国人の場合、製品品質を信じていないから、ある程度レベルの消費者は「元栓締める」「換気する」など鉄則を守って自衛するし(すなわち「自強」である)、一旦問題があれば消費者権益を振りかざす。SK2の問題なんかも、一旦メーカーが責任を認めたら、消費者がカウンターに押し寄せてたいへんな騒ぎになった。なかにはニセモノのSK2を持って現れた消費者もいたらしい。全く厚顔無恥な便乗者だ。

 だからメーカーの現実としては問題が小さく、特殊なうちは、めんどうだし、金で解決できるんだったら小さい内に金で解決したほうがいいから、ちょっと理不尽でも「これが最後だからね」と念を押し、金で解決してもいいのだと思う。しかし問題がある程度広範囲で、メーカーがPL責任を果たしているという条件で、理不尽な問題を吹っかけられた場合、いちいち応じていては、便乗する人達が増えて首がまわらなくなっちゃうんじゃないかと心配である

 事故にあってなくなった方の親御さんが報道に出ていたが、メーカーの責任を問う前に、自分が子供に安全教育を施したか、自らに問いかけてもいいんじゃないかと思う。また日本の報道も「メーカーが謝る」を報道するんじゃなくて、消費者の安全教育にもっと力を入れてもいいんじゃないかと思う。最近の日本人は、ウルトラマンやドラえもんの中の登場人物の日本人のように、困っていると誰かが助けてくれる、なんとかしてくれるとか、ぼーっと生きていて元栓しめなくても、メーカーがガス漏れ防いでくれるとか、勘違いしすぎじゃないかと思う。実のところ、私も誰かに助けて欲しいと思うものだが、現実には人生そんなに甘くないし、自分でどうにかしなくちゃいけないのである。事故にあった方の親御さんについては、そりゃあくやしいと思うが、「安全教育ミスった」と自らの過ちを認め、他人のせいにするのではなく、ガスの安全な扱い方の啓蒙に務めるとか、もっと社会のためになるような行動をした方が、尊敬されるし、前向きでいいんじゃないかと私は思う。だって裁判なんかしたって、弁護士が儲かるだけで、メーカーの体質が弱り、もっと事故が発生しやすくなるんじゃないだろうか?

 

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