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2007年2月 7日 (水)

洛陽郊外で土をほじる日本人

 今日は院(民考研究室)の後輩と一緒にランチを楽しんだ。彼は私より年が8年も下で、民考に在籍した期間が重なってはいないが、研究室の「ぬし」のような院生が複数名いて、共通の知人が多いので話が弾む。なんで、北京なんぞに院の後輩がいるかというと、彼はテーマが中国で、社会科学院に留学していて、今博士論文を書いているところだからである。なんでも最近まで3ヶ月間洛陽郊外の発掘現場で中国人労働者に混じって、遺跡発掘を行っていたそうだ。春節だから労働者がお休みになるので、彼も休みになって北京に戻ってきたようだ。休みが明けたらまた3ヶ月発掘に行くらしい。

 これを聞いてびっくりした。発掘現場に行くと言うことは、中国人労働者と寝食を共にし、肉体労働に明け暮れると言うことである。自分の名前も禄に書けないような、出稼ぎ農民労働者と一緒に、さむーいシャワーを浴び、バケツ飯をマントウと一緒にかっくらい、やっぱ仲間だから一緒にトランプとかしたり、しちゃうのだ。それはすごい。私も合弁時代、自分の名前も禄に書けない労働者と一緒に仕事をしたが、何かあると、「給料が少ないから」と言訳をし、人事権のある人が見ていないと仕事をしないし、言うことを聞かないで暴走するし、たいへんてこずった覚えがある。彼の苦労を思う。

 但し少しは配慮されているようで、さすがに三段ベットに寝ることはなく、日本人だからと言う理由で個室が与えられたらしいが、停電が発生することが多く、ネット環境がないし、バケツ飯は飽きるしおコメも食べられないし、労働者は言うことを聞かないし、労働者の気が荒かったりするので、嫌になっちゃうらしい。

 ただの後輩なので、洛陽まで彼に会いにいこうなんぞ思わないが、もし洛陽の発掘現場に行ったら、誰もこんなところに日本人がいるなんぞ思わないだろうし、彼が日本人だなんて思えないんだろうなあと、想像した。博士論文というものは、なかなか書けないものだと思うが、こういう環境にいるならば、早く抜け出したいと思うだろうし、きっと最短距離で彼は博士論文を書き上げるのではないかと、私は想像している。頑張って欲しいものだ。

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