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2007年1月30日 (火)

春節ももうすぐ

 子供達の学校の傍に建設中の建物がある。なんでも完成後は高級マンションになるらしいが、元々一昨年の10月に完成するはずだったのに、まだ完成していない。作っては休み、作っては休みしているということなのだが、それはつまり、マンションの部屋を先物販売しつつ、建設資金を入手して建てるという計画が上手くいっていないのだと思う。20日(土)の10時頃にこの建設中のマンションの前を通りかかったが、労働者20人くらいが、マンション前の歩道に座り込み、焚き火をしていた。マンションの入り口には「もうすぐ春節だから故郷に帰る。私達の血と汗のお金を払ってくれ!」という垂れ幕が張り出されていた。つまりディベロッパーは労働者の賃金を払っていないのだ。12時頃に再び通りかかったら、「城管」という警察数人、車で乗り付けて、写真を撮り、処理を始めていた。具体的にどう処理するのか分からないが、明らかにお金を払わないほうが悪いので、多分そういう方向にもっていくのであろう。不動産業界ではこういったことはしばしば発生し、頭に血が上った労働者が、ディベロッパーの社長の家に火をつけたり、家族を誘拐する事件もかつては起こった。法律知識がないから、暴力的な手段に出たのだろうが、今回の件のように、昨今の労働者は知恵がついてよいと思った。また中国ではこうした案件が多いので、目立たなければ警察も動いてくれない。だからアピールの国なんだとも思う。

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