最近は「法律は面白いなあ」と思っている。機会があって弁護士をやっている友人と話して、その時に本題から脱線しながら、いろいろなことを話したのだが、法律を扱う上での以下の点が大切なのかいなと思い、とても面白く思った。
1.日本の社会は、法律問題であっても、必ずしも法律的に解決するわけでない。
⇒まあ例えばだ、中国の場合は、法律はあっても、裁判する場合、なんとなく政府機関との間にコネがある方が強くなっちゃったりするわけだ。あと、言葉の問題で適当に誤魔化されちゃうケースもあるしね。
逆に日本の場合は「恙無く」って社会だから、「世間で騒がれちゃイメージ台無し」みたいな問題だと、失うものがない人が勝っちゃうみたいなところがある。
これは弁護士の意見でなく、私の意見だが、例えばパロマ湯沸かし器事件なんて、中国では話題にも上らないと思う。だってガスの元栓を開けたまま寝ちゃう人が悪いでしょう。パロマだってマットウなメーカーなんだから、多分「使わないときは元栓締めてね」とか書いてPL責任を果たしていると思うんだけど、それを盾に戦えないのは気の毒である。私が法務君だったら、それを盾に戦おうとしちゃったりするわけで、そうすると叩かれてしまい、左遷されちゃうんだろうと、いろいろ想像する。
2.国際間の法律問題の場合は、できれば自分の国の法律で処理できるような形にもっていったほうがいい。
⇒まあ、当たり前だわな。ゲームだって、スポーツだって、自分のよく承知したルールで戦ったほうが、有利に戦えるもん。
身近な例については、連載かなんかで書いてみようかと思います。
でね、特に思うのが、中国の法律とか規定って、WTOに加盟したものの、やっぱ国の利益とか中国人保護の体質になってんじゃないのって、感じ。
このあいだ、中国の銀行に預けていた人民元を卸して、日本円に換えてくれと話したら、「外国人は規定により人民元を外貨に換えられない、中国人の友人に換えてもらえ」と言われた。あたしゃあ、永住権ももってるのに、それでも駄目だそうで、「これじゃあ、何のための永住権なんだよ」と、非常にむかついた。外貨の持ち出しにも規制があるくせに、外国からの送金には制限がないという部分にもむかつく。「これじゃあ、ぼったくりじゃないか(あっ、言いすぎだけど)」とか、本気で思ったもん。
3.従がって、法律は万能ではないということを理解し、適切な落しどころを見つけるべき。
⇒そうなんです。ないそではふれません。弁護士費用も馬鹿にならないのです。だから私としては、「この問題って、法律的にはどうなのさ?」と基本を抑えるために弁護士を活用し、実際の法律に絡むトラブルについては、自分を知り、相手の現状を知り、落しどころをみつけていくのが、適切なんじゃないかと思っています。
島田先生がブログで書いていましたが、やっぱり世の中はルールどおりにはいかないわけで、理不尽なことも非常に多いわけですが、世の中をうらんでも仕方が無いわけで、この中で自分がどうすれば一番有利に運ぶかを冷静に考えるのが適切なんでしょうね。私の場合は、やけ食いとやけ飲みをとりあえず辞めます。
ところで法律といえば、私はスターバックスに行くたびに、コーヒーミルクを余計に2.3個貰ってきちゃうんですよね。これっていくつ以上くすねちゃうと、窃盗罪になるのかなあと、いつも思っているのですが、誰か教えてください。