北京大学に遊ぶ
先週仕事で北京大学に行ってきた。私は留学したことがないので、中国の大学というものを知らないから、気分はうきうき留学生気分であった。(⇒自分がどう思おうと、傍から見たら、ただのおばさんなんだけど、自分では自分の姿が見えてないってのは、得なことだよね~。ちょうど鏡もなかったしさっ。)
面白いと思ったのは、天理教っぽい建物が実は多かったと言うこと。こういうのは懐かしくって、好き。それから写真にある闇に浮かぶ綺麗な洋風建築は図書館で、多分日本の寄付で作られたと言ういわくつきのものだと思う。
それからむかし、20年近く前に、中国語を習い始めたとき、教科書に「北京大学未名湖」という地名が出てきていたのだが、やっと20年後に本物を見れて感動した。但し5時を過ぎ真っ暗だったので、撮影していない。道を聞いたらお姉さんが未名湖を案内してくれたのが、嬉しかった。地方出身の人は、北京の人より親切かも知れないと思う。元々ここは寺だったんだとか、いろいろこの辺りの歴史を教えてもらい、彼女の故郷の話などを聞いた。なんでも山西の炭鉱町の生まれで、貧しいというのは悲惨なことだし、話も合わないという話をしてくれた。
写真は北京大学の食堂、けっこうきれいなのでびっくりだ。おなかがすいたので何か食べようと思ったが、ICカードを買う必要があり、カード代もかかるし、二度とこない可能性が高いので断念した。それで構内を出て、そこからは疲れたのでタクシーに乗り、五道口までいき、留学生で有名な「ばんり」というとんかつ屋に行って、食事をして帰った。
「ばんり」は日本人留学生ご用達のお店として有名だ。しかし私がみるところ、きっちゃない、普通のとんかつとカレーの定食屋である。値段は20-30元くらいなので、日本料理店としては安めの価格設定。凄く込んでいて、私の前に一組のカップルが並んでいる。私の考えとしては、並ぶほどの店でもないし、でもせっかく来たし、二度と来ない可能性もあるから、せっかくだから食べてから帰りたいと思った。で、店員に「相席頼んで頂戴」といったところ、自分でやれと言い返されたので、女性が一人で食べているテーブルで相席を頼んで、食事をすることになった。
後々彼女に話しかけられて、イントネーションが違うので中国人だとぴんときて、「日本語お上手ですね」とおせいじを言ったところ、しかめっつらで「日本人じゃないと分かるんだから、日本語が上手くないということだ。」と言い返された。うーんだからね、そういう反応が日本人じゃないっていうの!! 聞けば彼女は首都師範大学で日本語を専攻し、今は大学で日本語を教えているらしく、多分すごーくプライドが高いんだと思う。だいたいネイティブと同じように話せるなんて土台、無理な話しだし、無理なものを追及するなんて! あたしなんか、とっくに中国語向上を放棄してるぜ。
そういえば私の合弁時代にも、こういうタイプの中国人がいて、本質も世界も違うんだからライバル視されたって困るのに、何かというと、比較や嫌がらせをされたことを思い出した。多分合弁の彼女は、比較でしか物事を計れなかったのだと思う。彼女にとって私は憧れだったのかしら? うっふん。(→そう思っていたほうが幸せなので、そう思うことにする。) かわいそうに~。
ばんりの彼女も、軽く流しで笑い話をして、店をあとにした。メニューは「おろしとんかつ」。一応ヘルシー志向。彼女には「何度も店に来ているが、相席を頼まれたこともないし、他のお客さんとも会話したことがない」といわれた。私が中国ナイズされているせいか、それとも元々田舎町の出身で「大阪のおばちゃん」っぽいところがあるせいなのかは、自分でもよく分からない。
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