« その後の法倫功 | トップページ | レストランへの飲食物持込 »

2006年10月16日 (月)

会社システムについて

 先日サラリーマンの友人と食事をし、会社のシステムについて語ってもらった。おかたーい会社の中堅サラリーマンなので、30半ばにもなると、だいたい誰がどこまで出世しちゃうのか見えちゃうらしい。私も日本企業のサラリーマンだったことがあるし、他でも同じ話を聞いたことがるから、よく分かる。みえちゃうからこそ、やってもやらなくても同じで、だから組織が停滞するのだそうだ。だが、そういうのもある意味幸せと思う。

 私は中国の合弁企業で働いたが、そこは「オーナーによるトップダウンの世界で、オーナーに気に入られたものが勝つ」みたいなところだった。そういう世界では、自分がオーナーに気に入られないことには何も進まないわけで、オーナーに気に入られるための自己顕示や足の引っ張り合いが凄く、同僚は仲間ではなく、ライバルだった。ミスが発生してもお互いに補い合うということはなく、だから会社として管理がぼろぼろだったわけだ。ブラックメールを本社まで飛ばされたり、お互いの悪い噂が飛び交うような、ぞーっとする世界だったし、もうあんな世界は嫌だ。

 私はそんなわけで、日本的なお互いに補い合い、同僚が仲間であるような世界のほうが好きである。日本の会社が弱肉強食の世界になるのは絶対に薦められないし、そうなったら社会、日本全体が荒れるんじゃないかと思う。

 日本の会社は、弱肉強食ではないが、退屈だし、出る杭は打たれるという世界だが、今だったら私も当らず触らず出る杭にならずに働けるかも知れないと思う。しかし友人は「そう思っても、当らず触らずができず、問題点を口にせずにはいられないのが、あんただよ。だからあんたは日本で社会復帰ができないよ。」と言う。まあ、そうかもね。

 

|

« その後の法倫功 | トップページ | レストランへの飲食物持込 »