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2006年10月13日 (金)

男女差をもっと考えては?

 深刻な話を聞いた。海外に赴任したが、奥さんが子供が生まれたばかりのこともあり、夫の元に来る覚悟ができず、実家でストレスをためてしまい、夫婦関係が荒れてしまっているらしい。

 私は日本に帰ったときに、専業主婦をやっている同級生の家に集まったりする事がある。その時には友人達に「旦那の海外赴任のときは、子供が小さかったら絶対付いていったほうがいいよ~」という話をするようにしている。中国の事例をあれこれ述べながら。

 面白かったのは、その話をしたときに、夫の地方転勤についていったことのある友人が「日本の地方でも、地方の女の子は東京に憧れがあるから、転勤すると女の子が露骨に誘ってくるらしい」とささやいたこと。ふーん、日本の地方でもそうなのかとびっくりする。それとも彼女の夫はそんなにいい男なのだろうか? まあ、少なくとも私の好みではないが、友人がほれ込んでいるくらいだから、きっといい男なのだろうし、だからなのかもしれない。地方の人は東京にあこがれるんだろうか? 地方の公務員の暮らしの方が恵まれているんじゃないかと私は思うのだが、そんなことを思うのは私だけだろうか?

 前にも書いたが、海外では日本人はお金持ちだから誘惑が多いのである。中国の寒村で生まれた女の子(水商売の女の子はたいてい寒村とかの出身らしい)だったら、1晩に千元も使える男は顔がやや悪くても魅力的に違いないと思う。その結果、女性からのアプローチもすごいらしいので、実際愛人を囲っちゃったり、囲わないまでも関係を続けちゃう人は多いようだ。私は女なのでそんな田舎出身の生活習慣の悪い女の子なんか気持ち悪いじゃないかと思うし、病気持ち(エイズも含む)の人も少なくないらしいからそんなリスクのあることは嫌だなあと思うが、男はそういう部分は見ていないのだろうし、人によっては「きれいに洗ってあげてから、楽しめばいい」程度なのだ。
 
 男の人は女より性欲が強いのだから、考えなしに、そういうのにすっーと走ったりしてしまうケースも多いと思う。単なる性欲の問題もあるが、自分に自信がもてないときや、仕事が上手くいかないときに、「あなたが頼りなの」とか目を見上げて言われたら、きっと救いになるんだろうし、そういうので、すっーと走ってしまうような人もいるだろう。

 だから子供が小さく夫の力が必要な時期は、そういった誘惑に晒さないほうがいいんじゃないかと思うのだ。若気の至りで、そのまま日本の妻子を捨てて中国の若い女性に走ってしまった人のことを知っている。まあこのケースでは子供が生まれたばかりで男に父親の自覚が生まれないうちだったからという点もある。男は生理的に父親になるのではないから、子供の近くにおいて父親としての自覚をはぐくむことも必要なんじゃないかと思う。日本人の妻子を捨てて中国人女性に走ってしまう日本人男性は少なくないが、それを指してある男友達は「或る意味、幸せじゃん」というが、私は「そうか?」と思う。結果的に2つの家族を背負うことになるから、やっぱり損だと思う。

 まあ男がしっかりしていて、遊ばないか、妻や彼女には知られないように遊んでくれればいいし、妻や彼女が分かっても知らん振りできるような度量があればいいのだが、若くて愛があるうちは難しいのではないかと思う。だからやっぱり、夫を単身赴任に出すのであれば、リスクを覚悟したほうがいいと思うのだ。

 私のある男の友人(といってもかなり年上)は、若かった頃に海外赴任が決まり、妻が付いていくのを嫌がったので、「付いてこないんだったら、現地で愛人を作ってしまう可能性もあるけど、いい?」と妻にいい、妻についてこさせたらしい。そういうことが妻にいえる人といえない人がいると思うが、いえる彼はさすがに出世している。夫として妻をどう説得して、一緒に駐在してもらうかは、難しさがあるんだろうと思う。

 妻は男性と女性の性欲の違いや、考え方の違いを理解して、夫を管理したほうがいいように思えるが、私がそう思えるようになったのは、単に北京に長いからなのかもしれない。

⇒まあ、もちろん、真面目でいい男性もいるんですよ。
 「でも、そういう素晴らしい男性は、とっくの昔に別の女性のものになっている」とは後輩の弁ですが。
 まあ自分も完璧ではないので、他人に完璧を求めることは無理なわけで、ベターな相手だったらいいんじゃないでしょうか?

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