価値観の違い
大学の後輩の女の子が、国際結婚を考えていると言うので、頼まれもしないのに勝手に以下のようにアドバイスしてみた。私の周りではカナダ人と結婚している人、フランス人と結婚している人、中国人と結婚している人など、結構いろいろいるのだ。
****以下文章はメールから引用****
国際結婚で難しいのは次の2点だと思います。
まあ、日本人同士でも難しいこともありますし、
外国人との結婚でも、コミュニケーションで問題は解決すると思います。
まあ、発生しやすい問題として、
以下を考えておいてもいいのではないかと思います。
1.男女はフィフティフィフティ
⇒欧米の男性も中国人男性も、「女も稼いで当然」と思っていますから、子供が小さかろうと、共稼ぎを求められる事が多いです。日本の男性のように「男が家族を養うことが甲斐性」と思っている人は、そういないんじゃないでしょうか?
よっぽど稼ぐ相手でない限り、専業主婦などはできません。それどころか常に経済的に頼りにされます。
それに転職や起業が当たり前の人たちなので、生活の変化を覚悟する必要があります。日本的な安定は難しいと思います。
こういった問題について、彼と話せば、ある程度将来的なビジョンは見えると思います。しかし自己アピールの国の人達なので、話の内容についてチェックすることも必要です。
2.個人主義
日本人は「まずはじめに全体ありき」的な発想がありますから、自分の属する組織を大切にすると思いますし、自動的に同僚やパートナーを尊重しますが、個人主義の国の人たちの場合は、組織としての信頼感よりも、個人や血が優先されることがあり、それが日本人の立場からするとちょっと耐えられないように感じるときがあります。
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「1.男女はフィフティフィフティ 」について、少し前に中国に住む独身女性たちと一緒に飲んだときに面白い話しをしたことがある。彼女達は他のおじさまに「中国人男性と結婚するという選択肢はないのか?」と聞かれ、「日本人女性は男尊女卑が刷り込まれているから、難しいんじゃないか?」という話しになった。もちろん「男尊女卑」というのは、旧来の「男に従がう」という意味ばかりでなく、「大黒柱として頼りになる男」という意味があると思う。ほーんとお金を稼ぐのはたいへんだもんね。そりゃあ離婚や死別のリスクがあるから本当はフィフティーフィフティーの方がいいかも知れないが、日本の勤め人の現状というのは子供を養いながら仕事ができるようなものではないし、子供はやっぱり手をかけてあげた方がいいと、私は強く思う。
私は女なので、日本人女性がきちんと稼ぐ大黒柱のような男がいいと思うのはよーく理解できる。しかし、でも私が日本人の男だったら、「自分で生活するだけで手一杯なのに、頼りにされても困るよー。稼ぐのはたいへんなんだって!」とか考えそうだ。甲斐性なしだからである。女の子とは付き合いたいだろうが、付き合っても、のらりくらりとしそうだし、のらりくらりに耐えられなくなった女の子に振られるのであろう。なんだか目に見えるようだ。
現実の私としては、「子育てもして、仕事もして、もープレッシャーで一杯で、たいへーん!」とか、くじけたりすることもあるんだが、まあ、私より条件が悪くても、住宅ローンまで背負い込んで頑張っているお父さんもどこかにいらっしゃるわけなので、あまり考えずに、嫌な事があっても因果応報と思い、頑張ろうと思う。
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