蟻酒詐欺
夜に見たテレビの報道特集が面白かった。どこの省だか忘れたが、ある酒の製造メーカーが、漢方酒である蟻酒をつくるということで、「必ず儲かる」というフレーズで蟻養殖農家を募り、養殖を始める前に蟻事業の資金が必要と言って、契約養殖農家となることを条件に出資させたはいいが、結局出資を受け取っても何もしないという事件である。この酒メーカーは2004年設立で、2004年頃詐欺を働いたということになる。騙された農家がもしこのメーカーの信用調査を取っていたとすれば、このメーカーが有名無実な「皮鞄公司(要するに鞄一つにお金と電話と会社印を入れていて、それが会社の規模ということ)」が分かったはずである。
実は2000-2004年頃はちょっとした養殖ブームで、私が住んでいるのは農村地区なので、農村の工場などの壁に「カタツムリ養殖。必ず儲かる。連絡電話13**-****」など、無造作にペンキで書かれているのをしばしば見かけていた。他には毛皮目的の狐の一種やら、食用かえるやらの広告があったと思うが、最近では私の住まう農村が農村ではなくなりつつあるためか、或いは人々が騙されなくなったせいか、さっぱり見かけなくなっている。
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