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2006年8月 8日 (火)

無責任

 日本の土産にしようと思って、夜中にふらふら出歩いて、ビールとコアラのマーチとポテトチップスを買い込んだ。今はパソコンの前にいるが、土産だったはずのビールを片手に、ポテトチップスをつまんでいる。ポテトチップスはLAY‘Sの中華食尚シリーズのクリスピーローストポーク味で、なかなかおいしい。「紙袋だから、荷物いっぱいで潰れちゃうから、もったいなーい」というのが、買ってすぐに食用に転化した大義名分である。ついでに「のどがかわいちゃったー。」となる訳だ。全く。

 今日はヒマを見つけて、日本に帰ったらどこに行こうかなあと思案していた。実は私は小金井の建物館に行きたいらしい。何故行きたいかというと、おうちがいっぱいあって、勝手にあがりこめるから。さらによーく考えたら、実は、私はモデルハウス見学マニアなのである。きれいなおうちが好きで好きでたまらないのだ。
 家族には「どーせ買わないのに、何故見に行くんだ?」とすごく嫌がられるのだが、モデルハウスや展示されているハウスというのは、現実に生活されているわけではないので、適度にきれいで、まさに理想そのものだったりする。阿呆なのでちょいとソファーでくつろいだりすると、まるでハウスの主人になったような錯覚をもち、高揚感に浸っちゃったりする。それがたまらないのだ! また営業の人たちが持ち上げてくれるので、お金がありすぎて使い道に困っているマダムを演じることが出来、この勝手な演技がたまらなく好きだったりする。もー、本当に、好き勝手にあれこれ言うのだ。それで結構演技が上手かったりするので、営業の人から夫に「決めた?」コールが掛かってしまうので、最近は私のモデルハウスマニアも封じられてしまっている。多分モデルハウス見学マニアの欲求が満たされていないので、小金井小金井というささやきが頭を横切っているに違いない。

 私はきれいなおうちが好きだが、おうちを買う気はさらさらない。それは無責任だからだ。将来どうなるかわかんないから、ローンは背負いたくないのだ。やっぱりお仕事は大変なので、常に嫌になったら辞められるような体制でいたいという気持ちがある。それに実際「ローンも払って子供の教育費も払って」と考えると、自分の細腕を眺め、頭がくらくらしてしまう。「~しなければならない」モードは、仕事と子供の教育で、もう充分である。子供の教育費はケチるわけに行かないし、すべては手にいれられないので、おうちに関しては夢をみて補填しているというわけだ。他人から見たら、単なる「哀れなやつ」だが、モデルルームのお姉さん達にとっては、ほーんと迷惑な人間である。小金井公園は、家を売るのが目的ではないので、私が勝手になりきって、勝手に高揚感に浸っていても、誰にも迷惑はかけないで済む。まあ、ちょっとは他の見学者に迷惑を掛けるかも知れないが、まあ、そこは平日を狙いますんでと。まあ、そこがいいんである。

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