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2006年7月 6日 (木)

ガードマンに注意

 昨日の新聞によると、6月末に、新興中級団地の「北苑家園」のマンション2階の部屋に、深夜開いていた窓から強盗が押し入り、家主であり住人の離婚した女性とそのボーイフレンドが殺された事件が発生した。なんと犯人はそのマンションのガードマン隊長で、この事件が発生する以前にも、そのマンションではこそ泥が発生し、物がなくなる事件が多発していたそう。ガードマンというのは、住民の安全を守るはずの存在なのに、このような事件が起こるというのは困ったものである。北京では日本程報道をヒステリックに捉えないから大きな問題にはなってはいないが、そのマンションの住民達は厳重に受け止めているようだ。

 外国人向け不動産については、不動産会社は安全にかなり気を配っていると思う。例えば日本企業が多く入居する日系のビル、発展大廈のガードマン達は北京戸籍の高卒学歴者ばかりである。「北京戸籍だから確実」というわけではないが、地方出身者の場合、地元が遠いので本当にそこの出身であるか身元が確認できないし、トラブルが発生しても逃げられて追求できなくなる。その点北京の人間の場合身元が確認できるし、トラブルが発生しても地元だから彼の人間関係を洗うことも可能で追求がしやすい。つまり安全である確率が高いのである。または外資系不動産については、軍隊出身者をガードマンに雇っているケースもある。軍役は2-3年であるから、その間の信用があるという意味だ。

 ところが中国人向けのマンションとなると、田舎から出てきた男の子達が、簡単な訓練を受けてガードマンになっているケースが多い。だからこのようなトラブルが発生する可能性もあるのだ。私は中国人向けマンションに住んでいるが、実際おととしには我が家のさくらんぼが皆田舎出身のガードマンに勝手に採られてしまっていた。だから窓を開けて寝る、家の鍵を開けたままにする、なんて中国ではとんでもないことなのである。

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