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2006年7月20日 (木)

法には法で対抗

 前にも書いたように、うちのマンション群では、電気ボイラー設置の是否でもめている。私は家主ではないので「各自が責任をもつのもいいじゃーん」としか思わない。だって冬とか、たまにお湯が冷たくて冷え性の私じゃお風呂に入れないときがあるからだ。
 しかし聞くところによると、電気ボイラーは安全性の問題があるのだそう。更に今までは「24H温水供給」が売りだから高級マンションの範疇に入っていたが、それがなくなると不動産の価値が下がってしまうのだそうだ。これは散歩しているときに、家主委員会の代表のおばさんにつかまってしまって、つばを飛ばされながら拝聴して理解した。
 マンションの掲示板では、発足したばかりの家主委員会の代表者たちの名簿が張り出されていた。総代表は60歳の共産党退職幹部で大卒、殆どは高年齢の退職した人たちだが、やっぱり弁護士も混じっている。電気ボイラーを阻止するために、不動産契約違反の旨で裁判に持ち込むといきまいているらしい。

 面白いのは家主委員会発足とそのメンバーの掲示に対抗して、マンション管理会社が「費用未支払いの以下の人達について、今月中に支払いが無ければ訴えます」という掲示を掲げていた事。ここにリストアップされている人たちは家主委員会の代表が中心で、この掲示によると、家主委員会の総代表はなんと96年以降の3万元の管理費が未払いであるそうだ! 
 私は「管理会社が電気ボイラーを選択するのは、あんた達のように、払うべきものを払わない人がいるから、経営が成り立たないからなのに、”条件は欲しい、お金は払いたくない”というのはいかがなものか?」と思う。まあ、中国ではありがちな事なのだが。しかし聞いていないので分からないが、彼らにはきっと彼らの道理があるのだろう。管理会社の掲示を見た翌日に、掲示板の前を通りかかったが、管理会社の掲示は何者かによって破られてなくなっていた。

 この話が、これからどう展開するかが、楽しみである。

P.S.もう夏なので、帰省について考えなければならないが、日本は物価も高く、私の実家はとても変わった家なので、帰っても安らげないだろうなあと思われるので、気が進まなくてうだうだしている。全く、このお金でアメリカにでも行きたいものだが、子供の日本語教育の問題などがあるので、仕方が無い。最近つくづく思うのは日本はすごく不思議な国だということ。貧乏人がいないし、貧乏だと言って親から仕送りを貰っているシングルマザーが何故かブランドバックをもっていたりする。貧乏というなら節約しろよと思う。何か間違っている。

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