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2006年6月 5日 (月)

給料くらい払ってやってよ!

 数日前に見た地元の新聞記事で、次のようなものがあった。ある工事会社で、労働者の給与が2.3ヶ月分支払われていなかったので、労働者30名くらいが工事会社の本部に抗議にむかったとこと、会社の前で「見知らぬ男達(記事では”神秘人”)」に逆に殴打され、数人が重症を負ったという事件である。多分工事会社は労働者の追及を恐れ、やくざを雇ったのだと思われるが、「やくざを雇う金があったら、労働者の給与くらい払ってやれよ」と私は思う。労働者の給与は良く分からないが数百元程度であろう。

 中国の工事会社が労働者の賃金を払わないというトラブルがよく発生する。会社社長がとんずらしてしまったので、労働者が仕方なく社長の親を誘拐する事件とかもみたことがあるし、頭に血が上った労働者が社長の家にガソリンをまき、家族が亡くなった事件もおきている。

 社長の支払いが悪いのは、いろいろなことが考えられるが、儲かった社長がレストランや娯楽施設、不動産の経営に乗り出して損をするとか、不動産や車を買い込み贅沢をして流動資金がなくなるという話を聞くことが多い。結果的に支払いが出来なくなった社長達は、上記のような事例があるため労働者をとても恐れているが、こういう事件は「恒産なくして恒心なし」ということだと私は理解している。貧しい人たちなんだから仕方がないので、だからとっとと支払ってあげて欲しいものだと思う。

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