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2006年6月 2日 (金)

有名病院院長を思う

 私は中国滞在10年になるが、渡航したのは26の時で、中国で語学学校に行かなかったこともあり、発音がすごぶる悪い。タクシーの運転手に「あんたどこの人だ」と聞かれ、中国ではよくあることだが、私の身元調査になりはじめたので、逆に「あんたのことを話せ」と要求したところ、運転手の奥さんが某有名病院の財務事務員であることを聞いて、ふと昔話を思い出した。

 私の家は北京郊外だから、そこからそう遠くない郊外にある、白人向け高級住宅地にある高級スポーツクラブに何度が行ったことがある。そこで7年前くらいまで羽振りよく遊んでいたのが、当時の某病院の病院長であった。彼は若い愛人をつれて、高級スポーツクラブの宿泊施設などによく泊まっていたらしいが、そのお金の出所は、その有名病院から帳簿をごまかして持ち出したものであり、その後それが明らかになって、院長は刑務所に入ることになり、未だに出てきていないという。これはスポーツクラブの古い従業員から聞いた話だ。

 私は最近、子供達の教育費にアップアップしているので、お金があったらいくらでもそっちに廻せると思うが、中国だと教育費にお金がかかるといっても公立教育が中心だから限度があるし、住宅の値段も日本に比べれば高が知れているし、愛人囲っておいしいものを食べて高級な宿泊施設に泊まるくらいしか楽しみがないのかも知れないなあと、ぼんやり思った。いくらでもお金を消費する方法があるというのは幸せなことに違いない。

 ちなみに私は女なので若い愛人を囲いたいという男の気持ちが分からない。若い男は遠めでみている分には楽しいので、若い男をみながら友人といいかげんなことを言ったりすることもあるが、本当につきあったとしたら感覚は違うし、自分の老いを思い相手の若さに羨望するところがあったりして、面倒なことが多いに違いないと予測している。

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