日本のホテル
先日日本の某地方に住まう妹から「夏休みはお盆に帰省するんだけど、お母さんがディズニーランドのホテルを取ってくれたから楽しみ。」というメールをもらった。「まあ、楽しんできてくれ」と返信したが、全くたいしたものである。お盆にディズニーに行くなんて、娯楽というより、試練なのではないかと私は思うのだが。妹は好意を素直に取るという意味ですばらしい人だ。
母は昔は私にキャンディキャンディのキャラクターものも買ってくれず、ピンクレディーも見せてくれず、フランスメイドのスカートを履くことを強要する堅物だったが、最近はなぜかミーハーに走るようになっている。多分私が母の堅物のせいで苦労して(地元の公立行ってたから、当然学校で浮くわなぁ。当時の地元は貧しかったし。だったら都会に住むか、私立に入れろよと思ったものだ。)、挙句の果てに意思の強い口の悪い女になってしまった事が多少関係していると思う。その点、妹が私ほどそういう面での苦労をせず、他人の好意を素直に受け取れる人間に成長しているのを、私は非常にうらやましく思っていたりする。
やっぱ、世間の感覚とそうずれてない家庭に生まれて、いつも誰かが察してくれて、いつもにこやかに笑っているだけでよかったら、ほーんと、全く、今頃いい女になっていたというものさ。(←いや、あんたには無理だねと、言われそうだが。)
実は私は日本のホテルが好きではない。例えば中国のホテルは5つ星レベルになると、設備は新しく清潔で、宿泊料金にホテル内のプールだとか、ジムだとかの娯楽施設が無料で使える仕組みになっている。ハイアットなんてアジア一のリゾートプールなんだぜ! しかし日本の5つ星レベルの場合、高い宿泊料金を払っても、プールやジムの料金は別だったりして、「こーんな高いお金払ってるのに、ホテルでできるのは、部屋で風呂入って、テレビ見て、寝ることだけかい? それってえ勿体無さすぎー。」と思う。と、思いつつも、現実に目を向けると、本当のお金持ちだったらプールのお金くらいぽーんと出せるので、多分問題は貧乏人のくせに贅沢をしようと思う私の卑しい根性にあるのだと思う。
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