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2006年6月28日 (水)

日本の中国人売春婦

 昔日本で親しくしていた中国人の友人が出張で北京に来ており、会えはしなかったが、電話で話して非常に懐かしかった。今後この友人の運が向いてくることを祈る。それで思い出したのが、もう10年前の事だが、この友人と共通の知人のことである。

 日本には、国費留学生の中国人のための中国政府が建てた寮がある。例えば「後楽寮」などがそうだ。そういった一つの寮の催しに出かけたときに、月檀中学(中1から日本語を勉強する中国の名門校)を卒業し、政府機関から派遣された中国人と知り合った。彼は日本語が堪能なため、日本の裁判所で通訳のアルバイトをしていた。すなわち中国人犯罪者には日本語が堪能でないものもいるので、その通訳を行うということだ。

 この彼からは、中国残留孤児3世の暴走族案件とか、いろいろ面白い話を聞いたのだが、一番印象に残っているのが、中国人売春婦の案件の話である。

 売春をしたかどで、中国人女性が裁判を受けたが、彼女は罪状を申し立てられると、うつむきながら「私は売春をしたつもりはない。ただ異国にいてさびしかったから、男の人に優しくしてもらいたかっただけだ。優しくしてもらって、誘われるまま寝ただけである。その結果、男の人が私にお金をくれたたけ。」と話し、無罪になったのだそうだ。

 10年前の話しだが、物は言いようなのだと、一同この話に感嘆したのを覚えている。

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