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2006年6月 5日 (月)

中国出張突然死

 「十和子塾」を持ってきてもらう事になっていた友人の出張が中止になった。理由は中国法人に出張に来ていた別の日本人が数日前の帰国日に突然死し、現地がそれどころでなくなってしまったからだ。亡くなられた方は40代前半で、亡くなる前日に宿の空調がよくなかったので窓を開けて眠り、風邪気味で調子が悪いと訴えていたという。どうして亡くなられたのかはまだ分からないが、朝起きてこないので様子を見に行くと布団を掛けずにベットの上で心臓が停止していたのだそうだ。こういうことが起こるものなのかとびっくりした。健康にはくれぐれも気をつけたいものだ。

 たまに中国出張突然死の話しを聞くが、やっぱり環境が変わったりとか、ハードスケジュールなどで体調を崩しやすいのだと思う。だから出張に来て無理をするのは止めたほうがいいし(宴会でしこたま飲んでというケースも聞いたことがあるから)、ホテルくらい快適に過ごすべきだと思う。ホテルの部屋が快適でなかった場合、言葉の障壁があることもあって、「どうせ1晩2晩のことだから」と我慢してしまうことも多いと思うが、自分の命と健康のためにも、不快だったら交換を申し出るなどした方がいいのではないかと、今回の話を聞いて改めて思った。ホテルの部屋代は中国の物価から考えて高めであるし、高いお金を払っているのだから快適に過ごさせてもらう権利があると私は思う。

 中国語が出来なかったら通訳に交渉させてもいいし、通訳も交渉の手助けをするべきである。出張者に何かあったら通訳だって大変なのだから、このくらいの労は保険だと思って喜んでするべきだ。出張者の側も、自分に何かあったら、周囲の手間を取らせてしまうことになるから、遠慮すべきではない。このケースでも、ご家族が現地にかけつけ、中国事務所のスタッフが現地に総動員されているという。それに何と言っても最終的には自分の命だ。

 いずれにせよ、亡くなった方とご家族がたいへん気の毒である。ご冥福をお祈りしたい。また我々としては自分の命のために自分を過信せず、おかしいと思ったときは素早く他人の手助けを求めるということを心がけたいものである。

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