会社社会で女は損か?
ということを、ぼんやり考えてみた。
結論から言うと、友人の状況などをみるに、大手企業の総合職になろうと思ったら、女だとなかなか採用されること自体が難しいが、給料がいいからといって数字持たされてバンバン出張に行くのも30後半になると辛いものだし、それだったら同じ大手の事務職の方が給与もそこそこなのでいいという意見もあると思うし、女は選択肢あるという点、とてもいいと思うのだ。
自分の日本の会社員時代を振り返るに、だいたい会社なんて、特殊な業界を除いては男社会で成り立っている。女だと甘くみられることもあるが、その代わりおまけをしてもらえることもある。上司との付き合いとかも、女なので誘いずらいみたいなので、行かなくても済むから、プライベートが確保できて、じっくり休めてよかった。それに愛想良くして敵にならなければ、別に交友しなくても、おじさんたちとの人間関係は結構旨くいくものだ。だから、ここまでだったら、女である方が断然メリットが高いと思う。
しかし女だからこそ、困ったことがある。日本企業駐在員時代に困ったのが、工場職員のお世話である。
90年代後半だが、街工場の職人さんたちの通訳兼お世話という仕事をしていた時代があった。職人は「冗談を言いながら周りの従業員を笑わせて、職場を楽しくさせながら、しかしチェックは厳しく仕事はきちんとする。」という姿勢をとっていて、これが人を動かす極意なんだなあと、私は学んだものだ。
しかし笑い話しというのが、すけべ話しに偏っていて、私が日本人だから甘えてくるみたいで、すけべ話しの通訳を強要されるのには閉口した。あ、ちなみに通訳しちゃだめです。エッチな冗談が可なのは日本だけです。日本でもそろそろ駄目なんじゃないでしょうか? 通訳しているフリをしましょう。
また職人さんたちは、仕事の後で風俗とか女の人のいる店に行くのが習慣だったみたいで、全く娯楽のない、工場と宿舎を行き来するだけの農村の生活に欲求不満になっていた。私や、仲間内に文句を言い始めて、一時期たいへんな状態になった。当時の私は中国のスナックにはいったことがなかったから、スナックに連れて行くのも無理だったし、ましてや風俗なんて連れて行けるわけがない。今はスナックくらいは連れて行けるが、風俗はちょっと遠慮したいものであるし、実際いまだに行ったことがない。
そういう接待ができないというところは女会社員の損なところであろう。それで別の法人にいた、男性駐在員に何とかして貰ったが、翌日職人さんたちが上機嫌になって出勤したのをみて、男は(まー、そうじゃない男もいるだろうが)、なんて単純な生き物なのかと思った。
職人さんたちには、ドイツや台湾に行って女を買った話しなどをさんざん聞かされたが、まあそういう話しを山ほど聞いたお陰で、エッチな冗談も笑って流せる人間に成長することが出来たし、そういう世界の実情やそういう世界の必要性を知ることができたので、まあよかったんじゃないかと思う。でもだからといって、私にあったときに、エッチな話しは振らないでくださいね。エッチな話しには耐えられますが、だからといって好きなわけではありませんので。
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