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2006年6月18日 (日)

ごねる

 中国人の風習の中で、最初は嫌だったが、最近かなり気に入っているのが「ごねる」という行為だ。例えば中国のツアーでフランスに行ったとき、サービスが悪いのにチップを払わなければならないときに、誰か(このケースでの誰かは、私だった)が必ずみんなの前で文句を言い出し、誰かが言い出すと、それが大合唱になり、収集がつかなくなるのが、たまらなく面白い。良くあるのが飛行機の遅延の時の乗客の文句総合唱などである。日本人の団体だったら、文句を言わずに我慢するか、あるいは文句をいってもここまで激しくならないのではないだろうか?

 飛行機の遅延にしても、チップにしても、サービスが悪くても料金は払わなければならないケースが殆どである。文句だけでも言いたいだけ言えば、すっきりすると私は思うので、こういう中国流は大好きだ。それに文句を言った場合、お金は返ってこないけど、その代わり差し入れがあったりすることもあるので、何か言ってみるのはいいことだ。文句があるのに、文句も言わず、金も払ったら、ストレスはたまって発散できず、自分の体に悪い。ストレスを溜めた挙句、後で関係のない人にぶつぶつ文句をいうのも不合理である。だから私は文句があるときには、その場で文句を言うことを薦める。文句を言っても金は払うことになるが、文句を言っただけ一矢報いた気持ちになれる。

 だから私は上海に行って飛行機が遅延したときも、中国旅行団で行ったフランスでサービスが悪いのにチップを支払わなければならない時も、中国人と一緒になって中国語でわめいていた。娘に「お母さんって、」と言われたが、まあ、こういう人なんだから仕方が無い。

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