北朝鮮
昨日は、北朝鮮の政府関係の人と交流のある日本人と話しをする機会があった。私は中国を出国するときの飛行場の窓口とか、近所の朝鮮料理屋や、本屋などでちょくちょく朝鮮人をみかけるのが、彼によると、労務輸出ということで中国だけでなく、ロシア、韓国などに実は多くの朝鮮人が出稼ぎに行っているのだという。朝鮮の場合幹部は堂々たる体躯をしているが、私が何度も見かけている朝鮮人男性達はいずれも日に焼けていて小柄なので、多分労務輸出の人たちなんじゃないかと言うことだ。なるほど。
その日本人によると、彼は北朝鮮の幹部の人たちと一緒に、北朝鮮の名所を回ったが、面白いことに庶民達は外国人をみるのではなく、冷たい視線で幹部達を睨みつけていたのだそう。海岸もビキニの女性が横たわる特権階級用と、庶民が裸で酒をのんで汚らしく散らかして騒ぐ庶民用に別れていて、庶民用のビーチは、人々の体躯が貧弱で且つ人々の視線が恐ろしく、入ってはならない異界という雰囲気であったと言う。ふーん、そうか、北朝鮮では二極化が激しく、庶民が特権階級をうらんでいるのか?
拉致騒ぎの影響で、一部日本に北朝鮮への経済制裁を求める声があるが、貧富の差が激しい現状の北朝鮮で経済制裁を行うことは危険ではないかとちらっと思った。庶民の反感が抑えられないところまでくれば、国が混乱してしまい、在北朝鮮の日本人にも影響が出るのではないかと危惧する。むしろアサリを買う、労務輸出を受け入れるなどして、北朝鮮を豊かにしながら、いいパートナーシップを築いて行き、「拉致被害者は決して外交カードではない。人質がいなくても、日本とはよい関係を築ける」と思わせたほうが、拉致被害者の帰国の一助になるかもしれないと思ったりした。まあ、どうするのがいいのかは、難しいところだが。
日本人で北朝鮮に行ったことがある人はそう多くないと思われるので、私も行ってみたいが、娘に行こうといったら嫌だと言われた。日本に韓国語ができる仲良しの友達がいるので、ちょっと調べて彼女を誘ってみようかしらんと思った。
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