北朝人と日本語会話
今日は日本語の本屋さんに買い物に行った。北京の日本語の本屋は高価で、日本で買う2倍近い値段を取られるので、せっかくなので立ち読みを楽しむ。立ち読みしていたら、本屋のおばさんに「ちょっと手伝って」といわれ、ふらふらレジの方に歩いていくと、「この人達の言っていることを通訳してくれ」との事。指差すその先をみると、私(161センチ+ヒール5センチ)よりやや小柄な日に焼けた男の人達5-6人がいる。「どうしたんですか?」と聞くと、きれいで丁寧な日本語で、「単行本はどこにおいてあるのでしょう?」とのこと、彼の手助けをしたときに、どちらの方ですかと聞いたら、北朝鮮だという。確かに中国人なのに共通語ができず、日本語ができるのはおかしいし、韓国人にしては身なりが悪い。こざっぱりはしているが、日に焼けていて、中国の地方の田舎から出てきたような垢抜けない格好をしている。彼によると、中国語会話を勉強する簡単な本を買いたいのだが、高すぎるという。そこで本屋のおばさんに聞いて、望京(コリアンタウンと化している街)の本屋や王府井の本屋を紹介してあげたらとても喜んでくれた。彼の話す日本語はとても美しかったので、「ふーむ、もしかして、拉致された日本人から教えられたのかしら?」とか、余計な想像をしてしまった。
ちなみに私は北朝鮮の人には特に偏見はない。会社の近くに北朝鮮の国営の店があったりするので、北朝鮮人をよくみかけるし、たまにレストランも利用する。それから北朝鮮人は空港で見かけることも多い。これほど話した経験はなかったが、見慣れているので何とも思わないが、曽我ひとみさんだったら嫌がるんだろうなあと思ったりした。ただ北京にこれる北の人というのは、多分富裕層なのに、それでも貧乏臭いから、本当に貧しいんだろうなあと思う。
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