妄想の力
あと数ヶ月で37になるが、この歳になって思うのは、「客観的冷静に判断し、判断したら、その判断を信じて、妄想をうまく出力して突き進むっていうのが、王道じゃないか」ってことである。
37にもなると、仕事の面では中堅だから責任も大きいし、世の中いい話ばかりじゃないので、すごく疲れることもある。実際疲れている友人も多く、愚痴をこぼしあったりもする。しかし自分が不幸だとか、自分がかわいそうとか思ってしまったら、つまんないし、マイナス思考になってしまう。それが酷くなると、精神的に病んじゃったりするし、そうなると自分が一番損だと思う。
人生にはいろいろあるが、そう簡単に環境を変えられるわけではないし、環境を軽はずみに変えてしまったせいでもっと困難に陥ってしまった人も知っている。
状況を続けるにせよ、変化を決意するにせよ、その判断は慎重で冷静であるべきで、全力を尽くして判断したからには、その判断が最良のものだと妄想に近いまでに信じることが結構大事なんじゃないかと私は思っている。迷ってばかりいては、前述の私の友人のようになってしまう。
少なくとも自分が判断した結果なので、それがぎりぎりの選択だったとしても、あるいは若気の至りであったとしても、その判断にはいくつかの長所があるわけで、それを信じることにより自分を強く励ますことが出来るし、その長所を生かして次の展開を狙うことができる。
わが同世代は迷いも多いが、今一度、何故自分が現在に至るような選択をしたのか、その長所を考えてみて、自分が恵まれると信じることで、マイナス思考を吹き飛ばして、突き進んでいって欲しいものだと思う次第だ。全力で突き進むことによって、状況は変わってくるものである。これは私自身が噛みしめるべき言葉でもあるが。
蛇足で加えると、私は君島十和子さんをそういう点で評価している。セレブと言われ、幸せな家庭を自称しているが、そんな絵に描いた餅のように状況がよい訳がない。銀座のブティックは閉めてしまったし、夫だって婚前スキャンダルがある訳だからそうよい男であるはずがない。しかし彼女は自分が最良の選択をしたと信じているし、その信じる力によって、彼女は報道でみる限り、とても幸せそうに見える。そういう力強さが今の時代には求められているのではないかと、私は信じている。
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